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「アレ見て解った…？
それともまだあんな男のことを…」


好きだった…本当に。
佑樹さんの愛がもらえるのなら
他には何も要らないって。
私の身体なんかどうなってもいいって。

だけど、きっと初めから愛なんて…

しゃくりあげて声も出せない私が
頭を左右にぶんぶんと振ると
セイヤはにっこりと…

とてもうれしそうな笑顔を見せた。


「良かった…
俺、おねえさんに会ってから
もうあんなことするのに嫌気がさして…
あの店に行くのはやめたんだ。
おねえさんにはあの男しか見えてないって
わかってたし…」


そう言いながら
檻の隙間から左手を差し入れるセイヤ…