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責められたいの

第30章 ハプニングバーの恋人 5【完】

私が身体を動かし
その手に思わず頬を付けると
セイヤの手は私の首の後ろに回り
少しだけ強くグイッと引き寄せられる。

あぁ、あの時もそうだった…
冷たいセイヤの手。
その手が静かに私を癒す。

そして同じようにひんやりとした唇が
私の唇に重なった。


檻越しのキス…


ロマンチックとはとても言えない状況。

だけど、私の胸はドキドキと
高鳴っていた。

佑樹さん以外の人と
初めてキスをしてしまった…

何人もの男性に身体を穢されても
私にとってそれは特別なことだった。

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