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先生、他の子と仲良くしちゃダメ……

第4章 学級委員

「よー、長田、田中♪」


「せ、先生!」


そこには坂本先生が座っていた。


「先生、学級委員担当なんですね!!
言ってくれれば良かったのに…」


「ちょっとおどかしてやろーって思って」


先生はイタズラっぽく笑った。

またこの笑顔。


これで何人の女性をオとしてきたんだろう。


「……先生って、トコトンSですね」


翔もイタズラっぽく言った。


翔もじゃん(笑)


「トコトンSってなんやねん(笑)
あ、席つかんでええんか?」


「先生が話し始めたんじゃないですか」


「あ、わりぃ(笑)」



私は翔の隣の席に座ると、翔がこっそり言ってきた。


「先生って、いつも授業中とか関西弁と標準語まざってるよな」


「あー、そだね。
心開くと関西弁でるとかなんとか」


「ふーん」


「静粛に!!
それでは第一回学級委員会を始めます。
気をつけ、礼」



坂本先生じゃないもう一人の学級委員担当の先生が号令をかけた。


学年主任…?らしいけど、生徒からはあまり好かれていない、厳しいことで有名な加藤先生だった。

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