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先生、他の子と仲良くしちゃダメ……

第4章 学級委員

「はぁ~………疲れたぁ……」


委員会が終わったのは、午後8:30だった。


すでにクタクタ。


「ってか加藤先生なんなの!?
私と一部の人だけ残らせて……
あげく私には『大事なものだから』とか言ってよく分かんないもん持って帰らされるし……
部活とーっくに終わっちゃってるよね……帰ろ」


重い荷物を持ちながら昇降口を出た。


「暗………翔帰っちゃったしなぁ…
お母さんに迎えに来てもらおうかな」


スマホを出して連絡しようとしたら、


「清花ーっ!!」

と、後ろから大きな声で呼び止められた。

また翔かな?とも思ったけど、男の人だけど、翔じゃない、鼻声気味…っていうか、なんというか……とにかく翔じゃない声。


「清花、一緒に帰らへん?」


肩をつかんで誘ってきたのは、坂本先生だった。


「先生…!!」


「もう暗いから危ないやんな」


やっぱ、先生かっこいいよ…!!
サラっと来てくれるんだもん…。

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