
涙色遠恋
第1章 奇跡的な出逢い
『オラ!!
お前ら早くしろよ!間に合わねーぞ!』
編集部にチーフの、怒鳴り声が今日も、高らかに響いていた。
とっくに勤務時間は終わってると言うのに。
あさって発売の、
雑誌の最終打ち合わせに、追われていた。
ようやく1時間後、
なんとか特集記事が出来上がった。
『はーッ~
終わったー!!
今日も超ハード!!結奈♪お疲れ~♪
飲み行くでしょ?』
私に話しかけて、
来たのは同期で、
親友の真理恵♪
私達はストレスが、たまると飲みと、
決めて居た。
まあ、飲みか、
カラオケだけど、
今日は飲みたい気分だった♪
『……あ……
真理恵♪お疲れ様♪行く行く~♪
相変わらず人使い、荒いわよねー!!
チーフったら!!』
と、真理恵と二人で帰ろうとした時に、私に不幸がやって来た。
