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愛され方の方程式

第2章  暑すぎた卯月

 ~2時間後~

「お、遅かったねー二人とも...ってあれ?エンジェルのやつ、瀕死じゃね?」

 ギルメンの1人がそう言った。

「ああ、いまゼウス行ってきたのよw」

 笑顔で返すチロルさん。マジで鬼畜だわ、この人。

 まあ、いつも通り、かな。

 俺が唯一心を開き、気軽に喋ることができるのがこのゲームだ。

 ゲームの中では、俺は俺じゃなく、angelでいられる。

 誰も、俺の名前を忘れたりしない。

     俺の、居場所だ。

「お~い、angel君?大丈夫?」

「あ、あぁ。大丈夫ですw」

「確かに、二人じゃきつかったねw  今度は皆で行こッ!」

「「 えっ!? 」」

 ギルドログが、固まった。

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