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愛され方の方程式

第1章   春の陽気

 中庭に言った俺は人気のないところに座り、弁当を食べ始めた。

「さっきの子、少ししょげてたぜ~。あのままでいいのかい?」

      ―――っぶ

 俺は口から卵焼きを吹き出してしまった。

「ゴホッおまッ、いつからっいたんだよ」

「え、ずっと後ろにいたよ?君の。」

 こいつは絶対プロのストーカーかなんかだ。真後ろにいられて気付かないとかありえないだろ...。

「そんなストーカーとかしないからw。てか人をストーカー呼ばわりなんてほんと失礼だよね、君。」

 あまりのことに俺は絶句していた
 
 なんで俺の考えが分かったんだ?
だっておれ―――

「あいつがストーカーみたいだなんて口に出してないぞ、ってとこかな?」

 俺は自分が冷や汗をかいていることにも気付かないほど動揺していた。

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