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色にでにけり 恋

第12章 教えて、先輩

--こんなにも遥暉が愛しい・・・・・・。



「キス、してもいいか?」



上出の言葉に遥暉は静かに顔を上げた。



遥暉のファーストキスは1ヶ月前、相手はもちろん上出。


上出は遥暉を怖がらせないように、回を追うごとに長く深く度を増しつつ、じれったいと感じるほどに優しいキスを重ねてきた。


サラサラの前髪を払い、額に、瞼に、頬に、そして唇に、何度も啄むようなキスをする上出。



追いかけるようにキスを繰り返し遥暉を蕩けさせた。


遥暉がくすぐったそうに肩を竦める。


肩をすくめた瞬間、くっきり窪みを作った鎖骨の艶めかしさに、上出の理性は根を上げた。










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