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Last Rain

第3章 雨と雷

下を向きながらブツブツ独り言を行っていると門の前に男の子が居た。


「すみませ〜ん」


自分の事と気づかず下を向いたままの優香。


「…………ごにょごにょ」



「聞こえてねぇの?すいませんって」



「…………ごにょごにょ」



男の横を通り過ぎようとした時腕を掴まれた。



『………………ふぇっっっ!?』



「ちっ………おい、貞子みてぇな髪長女!ごにょごにょ言ってるお前!」



『…………え?………はぃぃぃ?』



「さっきから何回も呼んでんだよ。…………職員室どこ?」



急に腕を掴まれビックリしまともに言葉が出てこない。



『えっ……ちょ………な………え?』



「何言ってんの?職員室何処って聞いてんの。まだ下校時間じゃねぇよな?帰んの?」


テンパってる優香を他所に話続ける男。

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