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庭と 愛犬と 私

第25章 2014.08.19 TUE(3年目

今日は初めて愛犬に会って丁度3年目。

そう、3年前の私はようやく体調が回復して来た頃だった。

体力的には、まだ週3日程度短時間で仕事がやっと。

早く社会復帰したいという思いと、
体がついてこないジレンマで
鬱々と過ごしていた私は
知人から「犬でも飼ってみたら」と言われ、インターネットで検索していた。


犬の里親募集のサイトで、今の愛犬を見つけた。
年齢も5歳くらいとしかわからない、保護犬だった。

保護された時は、毛に糞尿でまみれた新聞紙が張り付きコテコテだったらしい。



請われて飼われたはずなのに、
多頭飼いで一匹だけ躾けにくく面倒な子だから放置された。

一匹だけ屋外のケージの中で餌だけ与えられて、可愛がってもらえず、ケージの掃除もしてもらえず・・・。


3年前の今日、パートナーの車に乗せてもらって、保護施設へ直接見に行った。

保護団体の方は、「食べ物に対して異常に執着して、食事中に近づくと噛まれます。それ以外は、おとなしいです。吠えません。」と話してくれた

名前を呼ばれても、振り向くが、
近づいては来ない。

振り向いた顔が、なかなかの面構え。

ミニチュアダックス特有の愛らしさと、ヤンチャを全面に感じさせる。


色々説明を聞いていた時、郵便バイクの音がして、他の犬は鳴かずのんびり遊んでいるのに、
彼だけが音のする方に走って行って、吠えまくっていた。


何処が吠えないおとなしい犬だと?

可笑しくて、この子に決めた。


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