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庭と 愛犬と 私

第54章 2015.8.11(里子に出しました


「水やりが面倒なら、アマリリスどうですか。お日様大好きですよ」

っていったら、旦那様が手を止めた。

「え?アマリリスって、百合みたいでっかい花咲く?
球根1個千円くらいするんでこいつが欲しがるけどどうせ枯らすからダメって・・・」

「そう?わたしはもらったものだから知らないけど、
まあ、よく増えるよ。チューリップみたいになくなったりしないですよ。
ただし春先の肥料が少ないと花が小さくなるみたい。やり過ぎると球根増えて植木鉢がパンパンになったりね。地植えなら分球で困ることないし。
夏の間たまに水あげて、この葉っぱが枯れたら地植えしたらいいよ。植木鉢だけあとで返してね」

私が指差したφ30の植木鉢にすし詰めのアマリリスを見て、ご主人が「一球千円なら・・・」とウハウハと運んで行った。

「今年出来た子芋は大きくても多分花はつかないけど、2年生になれたらあとは毎年花つけるから、頑張って」
そう奥さんと話してわかれた。



今日の夕方、旦那様が一人でせっせと水やりをしていた。

ああ、遣われてるな。

里子に出した彼らが、来年無事花をつけられるかどうかは、ご主人次第だろう。


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