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恋してキスして抱きしめて

第11章 だって、もう止まらないの

.。.:* side 千夏 *:.。.。.:**:.。.。.:**:.。.。.:*



あたしとお兄ちゃんは、昔から全然似ていない。


目の形と、瞳の色は近いかもねって言われる程度


その他の見た目も性格も、正反対。


自由奔放で天真爛漫なお兄ちゃんと違って


あたしは用心深くて人見知り




………だけど


やっぱりあたしは、お兄ちゃんと同じ……ううん、それ以上に変わり者なんだ。




だって


ユーリさんが笑ってくれるだけで

キュンとして、心がポカポカして、嬉しいのに


ユーリさんの声を聞けるだけで

体が熱くなって、ドキドキして、楽しいって感じるのに




“ 俺さ、遊び人なんだよ ”

“ 色んな女とね ”



……この時の、あたしの心の中は


相思相愛だった彼女は……?って疑問よりも


………この人が欲しい………


なぜか、急に芽生えた独占欲で渦巻いていた。




思わずあたしとも遊んでくださいって言ったけど


本当は………

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