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恋してキスして抱きしめて

第11章 だって、もう止まらないの

……ゾクゾク、する……


ユーリさんの瞳の色が変わった。


あたしの頬に触れた手の温もりが広がって


全身が沸騰したみたいに、奥底から何かが込み上げてきて……



「……ユーリさん……」

「……ん?」

「あたし、変なんです……」

「………!」

「体が熱くて、苦しくて
もう、どうしようもなくて……」



あたし、本当にどうしちゃったの……っ


ユーリさんの瞳も、睫毛も、唇も


あたしに触れる指先も、腕も……


………あたし


あなたの、全てが………




「……ほしい、です」


「………!!」


「ユーリさんが、欲しいです……」




その肩に、両手を回してぎゅっと抱きつく。


我儘で、自分勝手で……


頭で考える前に、心が動いてしまう。


閉じ込めていた欲望が、止めどなく溢れてしまう。




「……あたしに、ユーリさんをください……」

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