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恋してキスして抱きしめて

第12章 寸止め、悶絶、もう夢中

………………………………………………


「………リ」

「…………」

「……ユ、ユーリさ……」



俺の名を、小さく呼ぶ声。


ゆっくりと目を開けると、腕の中で千夏がじっと俺を見つめていた。


………あら?

いつの間に………



「……俺、寝てた?」

「は、はい……!」



お互い向き合ってベッドに横になったまま、俺の左腕がガッチリ千夏の体を抱きしめていて


少し苦しそうな顔をしてるのに気付いて、慌てて力を緩めた。


壁時計の針が、ちょうど深夜0時をさしている。


1時間前までは起きてたんだけどな~



「あ、あの、あたし……」

「ん?」

「ふ、ふ、服……///」

「服?」

「服着ても、いいですか……?」



一度起き上がった俺は、下だけ短パンを履いてるけど


寝落ちした千夏は一糸纏わぬ姿で、俺の胸に顔を埋めて小さく丸まった。


はち切れんばかりの心臓の音が、俺の胸に伝わってくる。



「…………」



……生殺しを、せっかく気力で沈静化させたのに


また勃ちそうなんですけど………

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