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恋してキスして抱きしめて

第14章 友人の言葉

「…………」



先週金曜の朝、ある理由があって大学に行ったこと


そこから足を向けたカフェで、別れて以来一度も逢ってなかった朱莉と再会したこと


…… “ ユーリと一緒に過ごした大学時代が、1番幸せだった ” ……



「俺に何を言わせたいのって感じ~?」



追加で頼んだウイスキーを、早いペースで体の中へ流し込んでいく。


あー…なんか気分悪くなってきたな。


せっかく気の合う友人と、久しぶりに酒を交わしてるというのに。


酔いが回り始めたのを感じながらも、俺はベラベラとその時の状況をヒメに説明した。



「無神経。その一言に尽きる」

「…………」

「神妙な面持ちで、縋るように言うんだぜ?
演技だって分かるっっつーの」

「ユーリ」

「も~だから女ってのは……」

「ユーリ、いいよ」



いつもの口調で、軽いトークを繰り広げているはずの俺を


いつもの冷めた温度ではない、真剣な瞳でヒメは俺を見た。

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