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恋してキスして抱きしめて

第23章 もう一度、あの場所から


「………だから

戻ってきてくれねぇかな」




ユーリさんが、再び口を開いた。


夏の夜風が、ふわっと吹き抜けていく。




「………もう一度


初めて出逢ったあの場所から、始められねぇかな」



「…………っ」



「俺にとって


かけがえのない、たった1人の……


この手で守りたい、愛おしい女なんだ」




ユーリさんは



あたしが1週間前に見た、朱莉さんと笑い合ってた時とは



比べられない程の



最高の笑顔を浮かべた。






「………大好きだよ、千夏」





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