恋してキスして抱きしめて
第24章 ずっと、好きだった
ト
ト
ト・リ・ハ・ダ・マァァァァァァックス!!! (鳥肌MAX)
全身に寒気が広がって、防御反応が起きる。
千夏と入れ変わる形で、今度は俺が地面に倒れ込んだ。
「な、な、なにしやが……っ」
やっと声が出た!
でもその後が続かねぇ!!
再び声を失った俺を見下ろして、夏輝はふっと笑うと
勝ち誇った表情で、ペロリと自分の唇を舐めた。
「ごちそーさん」
「~~~~!」
「やっぱり本命とするのは痺れるな。
12年も我慢なんて、しなきゃよかった」
「~~~~!!」
本命!?
12年我慢!?
待って待って意味不明!!
誰か今すぐ、何考えてるか分からないこの男の解説を………
その時
「あーあ、だから言っただろ?
夏輝には気をつけろって」
直立不動で固まった、蓮とヒカルの後ろから
首にタオルを巻いて、爽快感をこれでもかと放出した茶髪の男。
缶ビールを片手に、ニヤニヤしながら近付いてきた。