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「お前ら２人と初めて出会った、大学の新歓。
俺はその時から気付いてたぜ」

「…………！？」

「夏輝がユーリに向けた、恋する瞳。
あぁ、こいつ片想いしてんだなってすぐに分かった」



楽しくって仕方ないといった表情をして、ヒメは夏輝に缶ビールを渡すと


顔面蒼白で口を開けたままの、黒髪の２人の方へ振り返った。



「夏輝の切な～い眼差しが
お前らとそっくりだったんだ」

「「～～～～～！！」」

「一方通行な恋の経験者のくせして、気付かなかったわけ？」



………その言葉で


全身からゴォッと炎が吹き出すかの如く


蓮とヒカルが、同時にヒメ目掛けて飛び出してくる。



「片想い日本代表のお前にだけは言われたくねぇよ！！」

「ほんと！！
切ない眼差しといえば、あんたが断トツ１位だっつーの！！」

「……あぁ？なんだと？」



今度はヒメが反応して


いつものポーカーフェイスに戻しながら、興奮した２人を睨みつけた。