
恋してキスして抱きしめて
第25章 バカップルで、いいんです
「いや、アホなのは俺だけか。
今年28になるってのに」
「…………!」
「彼女にデレデレして、甘い言葉連発。
こんな姿、誰にも絶対見せれねぇな」
ユーリさんは、あたしの頭を撫でながら微笑むと
もう一度、頬に優しいキスをしてくれた。
「引いた?」
「……! ぜ、全然……!!///」
「これからも、言い続けていい?」
「は、はい……!
ぜひお願いしま……」
「好きだよ、千夏」
「………っ」
「すっげー、好き」
再びあたしの足を広げた、ユーリさんの瞳は
キラキラというより、胸が震えるほどギラギラしてて
もう、あたしはその視線にメロメロで、全身が溶けてしまいそうだ。
………過去のことは、もうどうでもいい。
今、あたしだけを見つめてくれる彼が、心から愛おしい。
