
恋してキスして抱きしめて
第26章 恋してキスして抱きしめて
「…………」
大学での公開処刑から、2日経った月曜日の朝。
会社のセキュリティゲートを通過して、エレベーターを待つ間に
携帯をスクロールさせて、やっと51件の未読メールを読み終わった。
「……恐るべし、ハタチのちーちゃん」
ヒカルの突っ込みに、 “ そうじゃない ” と言い放つ2人のカリスマ。
つまり、 “ お前はいいから彼女と逢わせろ ” という意味だ。
そりゃさ~~~
改めてこの俺がメロメロになっちまうくらい、千夏は若くて可愛いし~~
学祭当日にいた奴らからも、次々に絶賛のメールが届いてるし~~
しかし!
しかしながらですよ!
他人に興味無し・ましてや人の女なんかにゃ完全に無頓着のヒメと
彼女一筋で、誰に対しても平等な蓮が
揃いも揃って、自ら会わせろアピールをしてきている………
