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恋してキスして抱きしめて

第26章 恋してキスして抱きしめて

「おはようさ~ん♪」



こんな普通のメールでも、テンションアップしちゃう俺ってやっぱり重症だな。


最後のハートマークのお陰で、どんな仕事でも頑張れる気がするわ~~



「……ユーリさん、童貞卒業したんですね」



ニヤける顔を何とか元に戻して、デスクに着くと


すぐ隣りで、舞ちゃんがボソッと呟いた。



「はい?」

「ってくらい、お肌ピカピカしてますよ。
全部出し切った爽快感がすごい伝わってきます」



デスクの上を掃除しながら、舞ちゃんは無表情で俺から視線を外す。


どうしたどうした?


低血圧同士、いつもだったら始業開始の9時までは一切会話しないのに~~



「舞ちゃん、朝から凄い下ネタふってくるね~」

「…………」

「俺の性生活、そんなに気になる~?」



パソコンの電源を入れながら、大して気にもせずにそう返すと



「……気になります」

「え?」

「だって、好きだから」

「………!」

「ずっと、好きだったから」

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