テキストサイズ

恋してキスして抱きしめて

第5章 いきなり、任務終了?

「ユーリさんのお話が、1番多かったと思います♪」



あいつ、俺と違って普段からベラベラ喋るタイプじゃねぇんだけどな。


この愛くるしい妹を前にしたら、素の自分が出ちまうのかな。



「俺のこと、夏輝はなんて言ってたの~?」



会話の流れでなんとなく聞いてみた俺に向かって、彼女は満面の笑みになる。



「 “ あいつが女だったら、間違いなく抱ける ” 」

「…………!!」

「 “ いや、女じゃなくてもイケるかも ”って……」

「~~ま、待て待て!!」



デカイ声で何を言い出すんだ!!


俺は慌てて、話を続けようとする彼女の言葉を遮った。


今の会話によって、ちょうどベンチの前を通り過ぎようとした学生達から視線を浴びる。


てゆーかあいつ、俺のことそんな目で見てたの!?


やっぱりソッチ系!?



「お兄ちゃんが言ってた理由が、なんとなく分かりました♡」

「は!?」



ダラダラと汗が流れる俺を見て、彼女はふっと笑った。



「綺麗な瞳で、吸い込まれそうです」


「…………!」


「ユーリさん、とても綺麗です」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ