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恋してキスして抱きしめて

第5章 いきなり、任務終了?

「……………」



……恥ずかしげもなく、綺麗って連発しやがった。


ニコニコ微笑む彼女を見ていると、なんだか変な気分になってくる。


いやいや、この女8つも年下だから。



「……あのさぁ……」

「あ……!
ご、ごめんなさい、あたし……///」



え、今更照れるの?


パッと俺から視線を逸らして、彼女は両手で自分の顔に手をあてる。


……なんか、さっきからスゲー調子狂うな。


気が乗らねぇけど、さっさと本題に入って真相を確かめるか。


だけど、ここじゃ暑過ぎる。



「午後、講義あるの?」

「……あ、は、はい。
でも3時限目は無くて、4時限目からで……」

「じゃあ、2時間くらい間が空いてるな」



お互い初対面にも拘らず、普通に会話できてるから不思議だ。


ハーフパンツのポケットに手を突っ込んで、俺はベンチから立ち上がった。




「ちーちゃん、この後付き合ってくれる?」


「……え……?」


「大好きなお兄ちゃんの件で、ちょっと話があるんだ」




……さぁ、任務開始。


正直何のプランも浮かばないけど


恋愛教育を始めるにあたり、まずは事情聴取からいきますか。


俺は戸惑う彼女を連れて、再び正門へ向かって歩き出した。

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