テキストサイズ

恋してキスして抱きしめて

第8章 だから、俺も予想外なんだって

.。.:* side ユーリ *:.。.。.:**:.。.。.:**:.。.。.:*


………………………………………………
………………………………………………


「俺さぁ、こう見えても会社では “ 熟女キラー ” って呼ばれてんだよ」


「…………」


「別に溜まってたわけでもねーし。
キスなんてSEXする冒頭の挨拶みたいなもんじゃん?」


「……ねぇ、ちょっと」


「けどさ、マジで魔法にかけられた気分だったんだ。
あのまま続けてたら、多分ヤバかった」


「ユーリってば」


「舌入れたら顔真っ赤にさせるもんだから、これがまた……」


「浜崎悠梨!」


「え?」



ギラギラのストーンが付けられたネイル


その指が、俺の顎をぐいっと掴んで


ローズの香水が広がって、噛まれるようにして唇が重なる。



「…………」



あぁ、そうそう。


こーやってねっとり絡ませるのが普通のキスだよな。


グロスを舐めとるようにしてから離すと、やっと正常な意識に戻った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ