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君模様

第2章 君空


[音楽の時間]

(はぁー、ダル)
なんて、やる気のないように椅子にもたれ掛かりながら、授業を受けていた。

すると、ショーゴが…
「おまえさー、昨日メールしてただろ??」

(は??)


「誰と?」


「鷹島と」

「…っ、してないよっ!」


「してねーのかよ」

「ってか、一回も送ってない」


「は??なんでだよ?」

(なんでって言われても)


「おまえ、アイツからアドもらっただろ?」

(なんで、しってんの!?)

「送ってやれよ。」


(…ぇー)
「だって「だって、ぢゃねーよ。アイツだって待ってんだよ。送れ」


ひっ、こわっ!?


「…んー、でも「でもぢゃねーよ、わかった。今日お前っち行って送ってやるわ、俺様が」


(はー!?)


なに言っちゃってんのこの人。

「だめだよ、今日親いないもん。」



「なおさら、都合いいぢゃん」


「よくないよっ!!」


[放課後]

「おいっ、ルナ。いくぞ」

「…え、?あれマジだったの?」


「あたりまえぢゃんか」


と、あたしの手を引っ張る。

すると、周りの視線が。

ショーゴは、なにげモテる。
顔もそうだか、何より性格だろう。
こう、女子でも気軽き接してくれるのが最大のポイントだそうだ。
なのに、彼女がいない。
それは、全校の不思議だった。


「おぃ、いくぞ。おまえんち、どっちだ?」


(はぁー)
「はいはい、こっちですよ!」

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