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君模様

第2章 君空

ハァー
と、とたんにため息が聞こえた。

すると、鷹島くんは頭を抱え込んだ。
「ごめん…俺…なにやってんだ」

(……落ち着いたのかな??)

「大丈夫だよ??あたしと、ショーゴなんてなんにもないから」

意味もわからず弁解する。
「そんなんぢゃないんだ。…まぢ俺焦っちゃってだっせー…」

「ダサくないよ!!…ださくなんかないよ…」

自分でも声を…言葉を出してしまったことにびっくり。
なんて、言うか全然考えてなかったから…

(なんか、恥ずかしくなってきた//)

「あのさ…聞いてもらっていい??」
「…うん」

「俺さ、高橋さん…ルナ…のこと…好きなんだ」

(……)

「でも、まだ俺たちは出会ったばかりだから…好きとかわかんないかもしれないけど…付き合ってくれないかな??」

(……ほんとにあたしのこと好きでいてくれてるんだね…)


(あたしは、この想いを受け止めてもいいのかな…)


「ぅん、あたしも好き」

「え!?」
鷹島くんは驚いているようだった。
「たか…ルナも俺のこと…好きなの??」

(この気持ち…信じてもいいよね??)
「……ぅん」

「そっかぁ……」

(!?)
鷹島くんが、あたしを抱き締めた。
ギュッ
「…痛いよ」
「俺のこと好き??」
「好き…」
「俺のが好き」



・・・・
日も差し掛かった頃
「俺帰るわ」

あれから、あたしたちはずっと抱き合っていた。
時がたっているのも忘れて…

「ばいばい」
「ぉぅ…ばいばい…」
(ん…??なに??)
向こうを向いて歩き出そうとしていた鷹島くんが戻ってきた。


「なに??」





「好きだよっ」






そう残して向こうを向いて走っていった。

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