
君模様
第3章 君初
あれから、何日かたった。
でも、あの日のことは忘れられない。
まだ、思い出しただけでも心がとろけそうだ。
あの日の次の日はすごかったな。
ショーゴがいろんな人に言っちゃって。
みんな聞きに来てた。
《付き合ってんの??》
《好きなの??》
《どっちからなの??》
って。
そしたら、鷹島くん。
【俺が好きだからコクったの。俺がルナにゾッコンだからさ】
といって、あたしの手を握ってみせた。
恥ずかしかったけど、嬉しかった。
愛されてるって感じた瞬間だった。
あたしがこんなに幸せでいいかー
なんて、考えたこともあったけど。
君に会うたび、そんな不安は消えていった。
本当に、愛して愛された瞬間だった。
