
君模様
第3章 君初
それから、鷹島くんの家にいくことになった。
『だいじょーぶなの??』
って聞いたら、
『…親いないし…』
(…それって余計まずいんぢゃ…)
あたしの考えを見抜いたのか、
『あっ、そんなつもりでいったんぢゃない!!…ちょ、たんま!!ほんと、ほんとだから』
と、全力で拒否された。
なんとなく、ショックを、与えられたあたし。
そんなあたしに、君は
『ルナが大事だからな』
そう、一言いってくれた。
ねぇ、なんで君はあたしの心がわかるのかな??
ねぇ、なんで君はあたしのことがわかるのかな??
その一言で、あたしは幸せになれるんだよ??
それから、歩くこと10分。
鷹島くんの家についた。
大きくて和風な家。
大きな門もあった。
表札には【鷹島】とかいてあった。
(ここは、本当に鷹島くんの家なのか…)
「どーぞ、入って」
鷹島くんに促されて入ると、きれいな木造の玄関。
「お邪魔します、わぁー」
つい、声をあげてしまった。
「ごめんな、こんな家で」
「そんなことないよ、スッゴクきれい!!あたし、木好きなの」
そう、あたしは無類の森好き。
あの、木の香りが好きだった。
「そうなんだ!!俺もだよ。けっこー気に入ってるんだ」
(ここで、鷹島くんは生活してるんだ)
そんなとこに自分がいるなんて変なかんじ。
階段を上がって、目の前に扉。
「ちょっと待ってて」
そのなかに、一人で入ってく君。
5分たったぐらいに、
「いーよー」
と、声がした。
ガチャ
「…失礼しまーす、わぁー」
なんて、きれいなんだろう。
その部屋は、なんかきれいだった。
床がピカピカとかそーゆーのもだけど、なにより鷹島くんって感じのする部屋。
黒と白のツートン。
センスがすごくよかった。
