
君模様
第3章 君初
あれから何度か一緒に帰った。
付き合ってから、テストとか部活とかあってお互い忙しかった。
だから、一回もデートがない。
そんなの、あたし的に問題はなかったけど…
[ねー…今日どっかいかない??]
突然のメールだった。
テストも終わって、とりあえず暇なあたし。
あたしだって、会いたかったし、一緒にいたいし…
断る理由なんてなかった。
「…ぉぅっ…久しぶり」
そこには、すでに鷹島くんがいて
「ごめん遅れた」
って言ったけど、
君には届いてなかったみたぃ。
「…ゃば…」
そう、上の空で呟いた。
「え…そんな変かなぁ??」
と、
「そんなことないぢゃん!!…ゎぃぃんだょ…」
「ぇ??」
「だから!!…かわぃぃ…」
((/////))
…そっか、私服で会うの初めてだ…
それから、プリクラとって…
買い物をして…
アイスを食べながら歩いてるとき…
ポツポツポツ
突然の雨。
(そーいえば、今日は雨降るんだった)
「降ってきたね」
「…!!」
鷹島くんはあたしを見て驚いていた。
と、あたしに着ていたシャツをかぶせた。
「え、いーよ。寒いでしょ??」
脱ごうとするあたしに…
「いーよ!!着といて!!…透けてるんだもん」
(ぇ……!?)
自分を見ると……着ていた白いシャツは…濡れていた。
「きゃー!!///」
「…ルナのを見ていいのは俺だけ…」
そう聞こえたのを…聞き流したのは、あたし。
「俺んち近いから…くる??」
