
君模様
第4章 君過去
校門を出たあたしたちに、
「壮ちゃん!!」
後ろから呼び止められた。
あたしが、気づいて振り返る前に…
君の声が漏れた。
「…ま…ゆみ…??」
あきらかに動揺してる声。
相手は…かわいい女の子。
そう、駅前のビルで会った女の子。
(…だれ…??)
壮太の態度を見る限り、知り合いというのは確かそうだ。
「壮ちゃん!!会いたかったよ」
タタタッ ギュッ
(…ぇ………)
女の子はかけてきて、壮太に抱きつく。
(……ちょ…なんで…??)
壮太は抵抗せずにいた。
「…なんで、おまえがいんだよ??」
「しらばっくれちゃってさ、会ったでしょ♪」
「あたしを忘れたの??あり得ないねっ!!」
なんて、言ってる。
「あたしは、あんたのー「ぁぁあー!!」
突然、壮太が言葉を遮った。
それでも、言葉を続ける。
「彼女ぢゃん」
(ぇ……)
どーゆーこと??
あたしの頭はいろんなことがぐるぐる
いまおこってることが、処理できない。
「壮太の…彼女…??」
「そうよ、ねぇー。壮ちゃん♪」
遠くで言われているようだった。
他人事のように聞こえた。
ポロッ
一筋の滴がたれる。
「あっ、………ごめん」
あたしは、彼らに背を向けて走り出していた。
あたしが、逃げることはないのに…
「ルナっ!!」
後ろで君のあたしを呼ぶ声がする。
ひどく遠く感じた。
よく、わかんなかったけど
裏切られた気がした。
少し走って、息が切れて、足が止まる。
近くに公園があった。
ベンチに座り
「はは…」
笑いと一緒に涙が溢れる。
「…あれほど好きになった人はいなかったからかな??…裏切られるのには、慣れてるはずなのに…」
心のどこかで、なにかが音もなく崩れた気がした。
「どーして…こんなに…くるしいのぉ…」
涙は、止まらなかった。
止めることもできなかった。
この世界の音が、全てなくなった夜だった。
虫の声も、風の音も、すべてが遠くなっていく。
この世界に、あたしの存在があるのかさえわからなくなった。
鞄をあけ、なかを探る。
カチャッ
軽い金属音。
手に当たったのは…カッター
今なら、痛みを感じない気がした。
…今あたしが、生きているのか確かめたかった。
「壮ちゃん!!」
後ろから呼び止められた。
あたしが、気づいて振り返る前に…
君の声が漏れた。
「…ま…ゆみ…??」
あきらかに動揺してる声。
相手は…かわいい女の子。
そう、駅前のビルで会った女の子。
(…だれ…??)
壮太の態度を見る限り、知り合いというのは確かそうだ。
「壮ちゃん!!会いたかったよ」
タタタッ ギュッ
(…ぇ………)
女の子はかけてきて、壮太に抱きつく。
(……ちょ…なんで…??)
壮太は抵抗せずにいた。
「…なんで、おまえがいんだよ??」
「しらばっくれちゃってさ、会ったでしょ♪」
「あたしを忘れたの??あり得ないねっ!!」
なんて、言ってる。
「あたしは、あんたのー「ぁぁあー!!」
突然、壮太が言葉を遮った。
それでも、言葉を続ける。
「彼女ぢゃん」
(ぇ……)
どーゆーこと??
あたしの頭はいろんなことがぐるぐる
いまおこってることが、処理できない。
「壮太の…彼女…??」
「そうよ、ねぇー。壮ちゃん♪」
遠くで言われているようだった。
他人事のように聞こえた。
ポロッ
一筋の滴がたれる。
「あっ、………ごめん」
あたしは、彼らに背を向けて走り出していた。
あたしが、逃げることはないのに…
「ルナっ!!」
後ろで君のあたしを呼ぶ声がする。
ひどく遠く感じた。
よく、わかんなかったけど
裏切られた気がした。
少し走って、息が切れて、足が止まる。
近くに公園があった。
ベンチに座り
「はは…」
笑いと一緒に涙が溢れる。
「…あれほど好きになった人はいなかったからかな??…裏切られるのには、慣れてるはずなのに…」
心のどこかで、なにかが音もなく崩れた気がした。
「どーして…こんなに…くるしいのぉ…」
涙は、止まらなかった。
止めることもできなかった。
この世界の音が、全てなくなった夜だった。
虫の声も、風の音も、すべてが遠くなっていく。
この世界に、あたしの存在があるのかさえわからなくなった。
鞄をあけ、なかを探る。
カチャッ
軽い金属音。
手に当たったのは…カッター
今なら、痛みを感じない気がした。
…今あたしが、生きているのか確かめたかった。
