
君模様
第4章 君過去
それからだった。
あたしは、カッターがないと安心できなくなったのは…
深夜12時をまわって、我にかえったあたしは家路についた。
この公園がどこかはわからなかった。
とりあえず、歩いた。
気づくと、ケータイにたくさんの着信。
(今まで気づかなかったのか…)
全部、壮太から。
電話からメールまで。
驚くほど…というくらい。
《違うんだ》
《話がしたい》
《今どこにいる??》
といった、内容だ。
(…今さら…)
なに言ったって無駄。
こんなに、あたしが傷ついてるなんて知らないでしょ??
あたしだって…
なんて、考えてると
<愛してるの言葉ぢゃ 足りないくらいに君が好き>
ケータイが鳴った。
