
君模様
第4章 君過去
「話、しないか??」
優しく話しかける君の声。
コクッ
ただうなずいた。
少しあるいたところに公園がある。
そこのベンチに座った。
君は、歩いてどこかにいってしまい…
でも、すぐ戻ってきた。
「はい」
手には、イチゴミルク。
なにも言わず受け取った。
「…ん…ぁまぃ」
甘い甘いその味は、あたしの今までを溶かしていくようで。
「あのさ…話してもいい??」
コクッ
壮太の言葉が恐くて…うなずくことしかできなかった。
「まゆみのことだけど」
「あいつは、俺の…」
「姉貴なんだ」
(はぁ??)
「…ど…ゅこと…??」
「だから、あいつは俺の姉。鷹島まゆみ」
「…ぇ…だって…彼女って…」
「ぁー、あれあいつの意地悪だから」
「ぇ、ぢゃぁ…」
「俺の好きな人はルナだけだよ」
「…んとに…??…ほんとに??…ぁたしでいいの…信じてい…いの…??」
「…俺のこと…信じて??」
「…ん…ぅん…ぅんっ…」
さっき止まったはずの涙もまた溢れてきて。
ゆっくりと、あたしたちの間を溶かしていった。
