
君模様
第5章 君とあたし
「あの、高橋さん」
決心した俺。
一晩考えて、出した答え。
鷹島のあの行動にも後押しされ、決心がついた。
高橋ルナに俺は告白しよう。
どんな結果でも、後悔はしない。
「好きです」
高橋さんはどんな顔をするだろう。
きっと困るな。
ほらほら、困ってる。
「ごめんなさい、あたしは今好きな人がいます」
ほら、知ってたよ。
でも知っててだから。
「ぅん、知ってた。でも本当に好きだから伝えるだけ伝えたかったんだ。」
「好きな人って鷹島だろ。あいつ本当に高橋さんのこと好きだから、幸せになってね」
俺は涙をこられるだけで、必死だった。
どんな顔をしてただろうな。
うまく笑えてたかな。
そしたら
「ありがとうっ」
君はあの笑顔で笑った。
そして、雫を流した。
「ぁ…ごめんね…ここのとこちょっと不安で…優しく…してくれて…なんか、感動しちゃったみたい…」
ははは、…グスッ
泣くな、
俺の前で
あいつのこと想って
泣くな。
「……ン」
気づいてたらキスしてた。
俺は高橋さんにキスしてた。
高橋さんが抵抗してこなかったことに驚いた。
そのうちオープンマウスになっていって…というより、俺がそうしたんだ。
「ン………ンンっ!!」
ドンドンドン
俺の胸を叩く。
ほんとにこれでやめてくれると思ってるのか。
かわいくて、やめられないぢゃないか。
好きだ
好きだ
好きだ
