
君模様
第5章 君とあたし
顔を一度離した。
高橋の目はなんとなく潤んでいた。
鷹島はこんな顔毎日見てるんだろうな。
俺はビックリするほど冷静で、
「ごめん」
俺は謝っていた。
「ぁ_…あたしっ…帰るっ!!」
パタパタパタ
ぁーあ、帰っちゃったよ。
きっと鷹島に言うんだろうな。
ま、そんなことしちゃった俺が悪いんだろうけど
でも、いいんだ!!
スッキリしたしな。
今日は朝までだれかといるか。
今のこのなんとも言えない気持ちに翻弄されながらもケータイをいじった。
「よしっ」
俺は教室をあとにした。
