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君模様

第8章 始まり



「たのしかったぁ!!」
今日はデート!!
二人でゆっくり一日過ごすのは久しぶりだから。
テンション上がるでしょ!!

寒いのにミニスカで、肩出して。
少しでも壮太に喜んでほしかったから。


あたしたちは映画を見た。
デレッデレのラブストーリー。

その余韻に浸りながら、晩御飯へ。

イタリアンレストラン
しかも、予約制。
どうしたって高そうだろ!!

「こんなとこはいるの??」
「あぁ、悪いか」

「いらっしゃいませ、お二人様でしょうか??」
「鷹島ですけど」
「鷹島様でいらっしゃいますか。どれぞ、こちらへお席は用意させていただいております」

いかにも、ジェントルマンのような背広のお兄さんがあたしたち二人を奥へと促す。


カチカチカチャ
「おいしぃ…」
ナイフとフォークを駆使して料理をいただく。
家族的にレストランへはよく行くから、テーブルマナーには自信があった。

「ルナって食べ方綺麗だよな」

ちょっと嬉しかった。


「なぁ、話したいことがあるんだ」

突然話を持ちかけたのは君だった。

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