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好きになってもいいですか…?

第22章 先輩として



「迷惑かけてすみませんでした」


男の子は謝りながら
奈津美と携帯を交換した



話を聞くと今年入学した一年生で
名前は優太というらしい
小柄な男の子だ
帰る方向が同じようなので
一緒に電車に乗った



「もう学校には慣れた?」



「まだ電車に乗って通うのとかが
大変で全然ですよ」



「分からない事があったら
何でも聞いていいからね」


奈津美が優しく言った



「部活は決めたの?
うちに入りなよ!ね!」



春香がここぞとばかりに勧誘する



「えっと…じゃあ…入ろうかな…」



優太は少し照れくさそうに言った
奈津美を見ると
嬉しそうに笑っていた
それを見て優太も嬉しくなった




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