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好きになってもいいですか…?

第31章 弱み



−−−ぁあ…!


だんだん大きくなってはっきりと
聞き取れるようになってきた



鳴き声の方をよく見てみると
垣根の向こうの木々の影に
人がいるようだった



「……え…!あれって春香…!?」


「と…陽介…だね…!」


下の歩道からは見えない場所でも
上からは見えてしまった



春香は太い木に手をついて
必死に声を殺そうと唇を
かみしめている


陽介は春香の後ろから密着し
小刻みに動いている

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