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好きになってもいいですか…?

第13章 おいしいもの、その一つ



校門を出て駅に続く商店街を
無言で歩いて行く
いつもよりも早足で
真剣な表情で歩いている理緒が
おもしろくて翔は笑いを
堪えながら自転車を引く





カランコロン♪



喫茶店に着いて中に入ると
好きな席にどうぞと言われたので
奥の角のあまり目立たなそうな
席についた




「う〜ん……」



眉間にしわを寄せて難しい顔を
する理緒



「決まった?」



「もう少しだけ待って…」



どうやらこれは難問のようだ
翔はメニューを睨む理緒を見て
微笑みながらため息をついた




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