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秘密

第21章 お兄ちゃんの寝言

ドキッ!

お、お兄ちゃん!?


「んっ…好きだ…」


えっ?

湊は、ギュッと結衣の手を握り締める。


「きだ…好きだ…」


夢の中で…お兄ちゃん
誰かに告白しているのかな?


私ではない誰かに……。

例え夢でもショックだよ…。


どんなに努力してもお兄ちゃんの彼女にはなれなくて、お兄ちゃんの夢の中ですら私は、『妹』のまま……。

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