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秘密

第26章 不安と家族想いの兄

そう言って湊は、美月から縫いぐるみを受け取る。


「…これは、水族館で結衣の合格のお祝いにプレゼントした縫いぐるみなんだ」


「へぇ~ そうなんですか!お兄さんって家族想いの優しい人なんですね」


「そんなことないよ。俺、今まで何度も家族に迷惑掛けてきたし
美月ちゃんが思ってるような男じゃないよ。俺は、ただ家族の喜ぶ顔が見たいだけなんだ」


「それでも充分家族想いだと思います!」


「ありがとう。誉め言葉として受け取っておくよ」

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