
アクマにアソコを貸しました
第10章 イカ?いいえ、津島です
よく見れば、いや、気持ち悪いからよくって程見られないんだけど…そのヌメヌメはしっぽの短い蜥蜴みたいな雰囲気だ。
敢えて普通の蜥蜴との相違点をあげるとすれば、真ん丸な出目が額に一つあるところとか足が6本なところとか、トンボみたいな羽があるところとか…
あ、結構明らかな違いだらけだったな。テンパり過ぎた。
桐原さんのお腹の中を探す為に片手で彼の肩を支えていた京紫が手を離すと、桐原さんはゆっくりと膝から崩れ落ちた。意識を失いグニャリと崩れた桐原さんの襟首を雑に掴んだ京紫がペイッとばかりにぶん投げた。桐原さんの身体は軽々と飛んで結界と言われた灰色のドームの向こうへ消えて行った。
「!ちょっとケィシ!怪我人に何て事をっ」
「案ずるな。イカ男が何とかする」
京紫は心ここにあらずと言った口調で手の内のキモ蜥蜴?に視線をロックオンしたままニンマリと唇の端をつり上げた。
案ずるなって言われてもね…てかイカ男?え?イカ…って津島?
何で津島!?寧ろ案ずるわ!
敢えて普通の蜥蜴との相違点をあげるとすれば、真ん丸な出目が額に一つあるところとか足が6本なところとか、トンボみたいな羽があるところとか…
あ、結構明らかな違いだらけだったな。テンパり過ぎた。
桐原さんのお腹の中を探す為に片手で彼の肩を支えていた京紫が手を離すと、桐原さんはゆっくりと膝から崩れ落ちた。意識を失いグニャリと崩れた桐原さんの襟首を雑に掴んだ京紫がペイッとばかりにぶん投げた。桐原さんの身体は軽々と飛んで結界と言われた灰色のドームの向こうへ消えて行った。
「!ちょっとケィシ!怪我人に何て事をっ」
「案ずるな。イカ男が何とかする」
京紫は心ここにあらずと言った口調で手の内のキモ蜥蜴?に視線をロックオンしたままニンマリと唇の端をつり上げた。
案ずるなって言われてもね…てかイカ男?え?イカ…って津島?
何で津島!?寧ろ案ずるわ!
