替え玉高校生
第3章 2日目
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どのくらい気を失っていたのか、気がついた頃には、外が暗くなっていた。
「起きたか?」
暗がりから聞こえてくる
優しい健司の声。
「ちょっと、やりすぎたな」
そう言って、俺の頭を撫でる。
いつもと違い、優しい健司。
月明かりだけが、俺達を照らす・・・・・・・
「気がついたなら、俺帰るな」
ドアに向かう健司を、黙って見送る。
俺と兄貴は似ている・・・・・
だから、薄々気がついてはいた・・・・・・・
健司が・・・・・・・
俺じゃなく・・・・・・
「じゃあな、咲也」
俺を通して、兄貴を見ている事に・・・・・・・・