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『命』について考える

第3章 「命」の価値

でも、私達は生まれてきました!

男性の体内で1日に作られる数は5000万~数億個。
それだけの数の精子が10歳頃から死ぬまで毎日作り続けられる。
仮に、毎日5000万個の精子を作る男性がいたとして、その人が60歳で亡くなったとして計算して…5000万個×365日×50年=9125億個。
多少の個人差はあるものの、一人の男性が一生に作る精子の数はおよそ1~2兆個と言われている。

では、その1兆個以上の精子のうち、実際に人間になれる(この世に生まれてこれる)のは何個か?
男性の場合は女性と違い妊娠期間という制約がないから、日本のように法律で一夫一婦制をもうけている場合は別として、一夫多妻の国なら、理論上はかなりの子孫が残せる。
ギネスに載っている記録としてはモロッコ最後の皇帝ムーレイ・イスマイル(1672-1727)の子どもは888人いた、とか。
1兆分の888、確率が最大でこの数字。
今の日本の一般的な夫婦の子どもの数を考えれば、もっともっと確率は低い…。2~3人兄弟ぐらいが多いので…
1兆分の2~3。
多くてもせいぜい10人兄弟として
1兆分の10。そしてこれは、精子だけの確率。

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