テキストサイズ

『命』について考える

第13章 DV、借金、風俗

車の修理代弁償とカーオーディオを強制的に貢がせることに成功したことで、彼の中で私は“金づる”認定されたのだと思います。
今度は「金を貸してくれ」と言われます。しかし、当時大学生だった私のバイト代なんて、多い月で3万あるかないか…さすがに無い袖は振れないので、無理だと断りますが、サラ金から借りてこい、と脅されます。
「サラ金から借りるなら私が貸す意味ない。自分でサラ金から借りればいい」と断りましたが
「俺はブラックリストに載ってるから、俺の名前では借りれない」と言い、脅したり、なだめたり、懇願したりとありとあらゆる態度・方法で私にYESを言わせようとします。YESと言うまで解放してくれません。

サラ金はブラックリスト、運転免許は違反のし過ぎで取消。本当にクズな男です。
でも、恐怖で弱者を支配し、思考停止に陥らせて言いなりにさせる力だけは凄かった。
恐怖で萎縮すると、人は助けの求め方さえ忘れるんですね。少なくとも、私は、どうしたら良いかわからないまま、相手に逆らえないと思い込み、言いなりでした。
逆らったら殺されるんじゃないかという『死』の恐怖が私を支配していました。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ