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『命』について考える

第14章 救いの光

話し終わると少しだけスッキリしました。一人で重荷を背負って潰れかけていたところ、少し荷物を降ろしてもらったような感じ。
Mは私を抱きしめ「よく話してくれたね。ありがとう。頑張ったね」と言って私にキスをしました。びっくりしたけれど、心地の良いキスで今度は私からキスをしました。
しかし次の瞬間、Mは私を突き放します。
「俺にはゆみちゃんを助けてあげることは出来ない…俺じゃダメだ」
なん…で…?助け…
「でも、お前の父ちゃんならお前を救える。だから、今、俺にした話、全て親に話せ!話すんだ。それからKとはもう会うな。電話も出るな。Kとの交渉も全部父親に任せて、お前は逃げろ」
…!?
「でも…。怒られるよ、絶対。こんなこと親になんて怖くて話せない…どうしたらいい?」

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