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ワタシの履歴

第14章 恐怖

でもすぐに捕まった。

今度は両脇を掴まれた。

私は、手をバタバタして武の背中を叩く。

それを無視しながら、無言で私を少し持ち上げ、私はベッドに投げられた。

起き上がる間もなく、武は私の上にまたがり、両腕は私の肩の横にあった。

『こいつっ…マジか!!』

私は武を突飛ばそうとするが、武は構わず私にキスを迫る。

「…ちょっ!マジでっ!…ヤメて!」

私が抵抗を続けていると、武がまた私を殴る。

その顔は無表情だ。

『…っ』

なんでそんな顔で私を見るのか、気持ちの無い無表情な顔は、余計に怖くさせた。

そして服の首元を掴み、思いっきり引っ張られた。

ビリ!!

それでももがいて抵抗していると、武は私の上に体を乗せて、私の右耳に言った。

はぁ…はぁ…

「ここまできたら、普通諦めるでしょ」



右耳に言われたこのセリフ、今でもハッキリ覚えている。

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