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ワタシの履歴

第14章 恐怖

『真美たち…?』

違う。男だ。

『豊と涼?』

まだ車を停めていない二人を良く見る。

『…違う!違う男だ!』

私は慌ててカギを開けようとした。

でも手が震えてカギ穴に入ってくれない。
(当時は、カギ穴にカギをさして開ける車が多かった)

すると車は停まり、ドアが開いた。

私は必死にカギを開けようとした。

開いたドアから男の走ってくる音が聞こえる。

その時、やっとカギが入り、急いでドアを開けて車の中に入った。

諦めたのか、男の足が止まった。

私はすぐにエンジンをかけて、そこを離れた。

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