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好きになっちゃだめッ!!

第6章 本当の気持ち

『えええっそうなの!?』


「しっ!!声が大きいっ!!」


この仕事を始めて1週間が経とうとしていた。


この短い期間にもう3人もやめているのだ。


『で、どうしてまた?』

そんなに一気に辞められると、何かあるのかと不安になる。


「んー…詳しくは分からんけど、セナ様関係なんちゃうかと思ってんねん…」


『まぁ…考えれるとしたら…そうだよね…』


絶対にそれしかない。


「ったく…毎度毎度、おさがわせなご主人様やなぁ…」


朱里は、はぁーとため息をつきながら服を着替え出す。



セナ様………


お花の水やりを頼まれてから、毎日顔を出してくれるセナ様。


時々、変態な発言をするものの、普通にしていれば無邪気で可愛い人だ。


セナ様と打ち解けてきたからこそ、胸が痛む。



ハンカチを取り出す。


あの時に借りたハンカチだ。


洗って返そうとした時、セナ様が「それは君にあげる」と言って貰ったのだ。


私はソッとポケットに入れた。


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