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好きになっちゃだめッ!!

第6章 本当の気持ち

『んー!!今日も天気いいね〜♪』

鼻歌を歌いながら花に水をやる。

『"花"だけにねなーんて!!』


「何がだ?」


『うわっ!!』


後ろを向くと、俊が立っていた。

『あ、あんたっぬぬぬ、盗み聞きとかほんとタチ悪いから!!//』


「…………ぷっ」


笑いやがった!!イラッ


俊と仲が良くなったのは、OFFの日に偶然出会ったのがきっかけだ。


俊が同い年と知ったのもこの日。

別に敬語じゃなくてもいいと言われたので、遠慮なく使わない。(笑)


『で、何よ!仕事中にもからかいに来たわけ!?』

「お前に構っているほど、俺は暇じゃねぇよ。」


フンと鼻で笑われる。


むかつくーッ!!!!!


「買い出しだよ、か・い・だ・し。」


ほれと財布とメモを渡される。


『はっ!?なんで、私なのよ!!』


「どう考えてもお前しかいないだろ。」


『なんでよっ!!お花の水やり中なんですけどっ!!』


「他の奴は屋敷の掃除中だよ。」

鼻歌歌ってる奴と一緒にされたら可哀想だろ、とククッと笑う。


『な、な、な…///』

は、腹立つ〜!!!


「て、事でちゃんと買ってこいよ」


ポンポンと頭を叩かれた。


『分かったわよ!!ふんっ』


クルッと外に向かう。


「おま、そんな格好で行くのか?まぁ、別にいいけど」


あ、メイド服のまんまだ(汗)


私がチーンと固まったのを見てまたククッと笑う。


『俊のバカやろーッ!!!!!!』


屋敷に猛ダッシュで戻っていった。


「…あきねー奴…」


そんなことを言われているにも気づかずに…



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