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第2章 一ヶ月前



それから彼は
会社には行かないと
強がりながらも


任されてる仕事の事や
慌ただしくなる同僚の事や
数ヶ月後の予定など


無責任な言葉を並べ
愉快に語っていたが


内心は不安で
迷っていたのだろう


「会社は どう言ってるんだ?」


言葉を挟んだ僕に
彼は無駄話をやめ


「無理して来なくていいって」


「行きたいなら
 行けばいい」


彼は黙ったまま
小さく頷いた

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